人間関係を良好にするコツは相手に共感することではない

エッセイ

物事や人を捉えるとき、人はどうしても主観的になりがちです。
もちろん主観の度合いは人によるが、例えば「自分がこう思うから相手もそうだろう」「相手の価値観は自分と似ているはずだ」「相手はきっとこれが嬉しいはずだ」といった思い込みがその一例。
そうして自分の価値観で「この人はこういう人だ」というレッテルを貼ってしまう。

その判断は相手の態度や言葉に基づいていることもあるが、必ずしも内面と外側が一致するわけではない。
内面と外側が一致している人もいれば、同じくらい一致していない人もいる。
それを踏まえて、非常に重要なことがある。

それは、「相手の立場になって物事を考えてみること」です。
ありきたりな言葉ですが、これは「相手の気持ちを考えること」とは少し意味が違う。
「共感」して相手の感情にフォーカスすることは、相手の「心を感じる」こと。
一方で「相手の視点」に立ち、立場や考え方にフォーカスすることは、相手の「思考をトレースする」こと。
例えば、相手の話が理解できない場面があったとする。
そういう時に「なぜこの人はこの発言をするのか」「どういう考えのもとでこの言葉を選んだのか」を考える。
そして、相手の実際の立場を想像し、望みや目的がどこにあるのかを推測してみる。
実際には立場が違う以上、100パーセントなりきるのは難しい。
それでも想像力を働かせることで、相手への理解の解像度は上がる。
そうすることで、意見の食い違いや相手の考えを受け入れられるようになり、視野が広がる。到底理解が及ばない相手もいるかもしれないぇすが、時間が経ち、自分の経験値や状況が変わったときに「あの時のあの人は、こういう考えだったのか」とふと思い返す場面も出てくるでしょう。
他者の思考を理解できるようになれば、衝突は減り、自分の考えを押し付けすぎることなく、人間関係が滑らかになるはずです。

最後に、私は他人の意見を受け入れるが、自分の意見を安易に曲げることはしない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました